せどりにおける『ROI(投資利益率)』の考え方【仕入れ基準】

こんにちは!リョウです。
このように思っている方に向けて本記事では
せどりの仕入れ基準におけるROI(投資利益率)の考え方を解説していきます。
もくじ
そもそも『ROI(投資利益率)』って何?
『ROI』とは、英語でreturn on investmentの略で、日本語で言うと『投資利益率』や『投資収益率』などと訳されます。
ROIの呼び方は『ロイ』、『アールオーアイ』などと呼ばれることが多いです。
そして、
ROIは以下の計算式で求めることができます。
そこで、ROIとはどういうことを表しているかというと、
投資した金額によって、どれだけの利益が生み出されているかを測る指標です。
つまり、投資した金額の何%が利益になるかを表し、数値が高いほど効率的にお金を使っているという事です。
これをせどりに置き換えてみると、
単純計算で、
5,000円の仕入れをした商品が売れて、5000円の利益が出た場合、
(利益÷投資額)×100=ROI なので、
(利益5,000円÷仕入れ5,000円)×100=ROIは100%
つまり、投資したお金が2倍になっていると考えることができます。
次に、
5,000円の仕入れで2,000円の利益の場合
(利益2000円÷仕入れ5,000円)×100=ROIは40%
この場合、投資したお金が1,4倍になっていると考えることができます。
AmazonでFBAを使う場合は『投資額』のところに、仕入れ値+Amazon手数料等が入ります。
Amazonせどりの場合、あまり難しく考える必要もなく、仕入れ時はモノレートを見てから仕入れをすると思うので、モノレートの利益シュミレーターに『販売見込み価格』『商品原価(仕入れ値)』を入力すればOKです。
そうすれば勝手に『利益額』『利益率』『ROI』が表示されます。

この場合、仕入れ値が5,000円、販売価格が10,000円だとすると、利益額が2,759円、利益率27,59%、ROI55,18%ということが瞬時にわかります。
ここで利益率とROI(投資利益率)の違いって何?という疑問が出てくる方もいらっしゃるかと思います。
以下で、利益率とROI(投資利益率)の違いについて押さえておきましょう。
利益率とROI(投資利益率)の違いとは?
ROIについては前述しましたが、ここでは利益率について解説していきます。
そして、
利益率は以下の公式で求めることができます。
先ほどのモノレート画像の商品の場合、
(利益2,759円÷販売価格10,000円)×100=利益率27,59%
という計算式から求められています。
販売価格10,000円−仕入れ値5,000円=利益5,000円ではなく利益2,759円になっているのはAmazonの手数料等が加味されて計算されている為です。
ここで、利益率とROI(投資利益率)についてまとめます。
せどりで言うと
利益率=売上の何%が利益になっているか
ROI(投資利益率)=仕入れ値の何%が利益になっているか
言い方を変えると、
利益率=売上に対する利益の割合
ROI(投資利益率)=仕入れ値(販売原価)に対する利益の割合
とも言えます。
以下では、ROIからせどりの仕入れ基準を考えてみます。
せどりの『ROI(投資利益率)』から仕入れ基準を考えてみる
ROIからせどりの仕入れ基準を考えると、
僕がよく解説している中古家電の場合、利益率20%以上、ROIで40%以上は欲しい所です。
しかし、ピッタリこの数値で判断しているわけではありません。
利益率・ROIも仕入れ基準としては大事ですが、僕が重要視しているのは利益額と回転率です。
仕入れ時には利益額と回転率をよく見よう
仕入れ時には、利益率、ROIだけではなくて、利益額と回転率も見る必要があります。
回転がいい・回転率が高い商品とは簡単にいうと、よく売れる商品という事です。
出品してからどのぐらいの期間で売れたかを見て、早ければ回転率がいい(回転がいい)商品と言えます。
利益額とはそのままの意味で、売上から仕入れ値や手数料を引いた金額になります。
実際に手元に残っていくのは利益額なので、いくら利益率やROIが高くても、利益額が少なければ作業あたりの効率が悪いです。
特に低単価商品は、利益率・ROIが高くても、利益額が低いということがありますので、単純に「利益率が高いから仕入れ!」ではなく、実際の利益額と、どのぐらいの期間で売れるのかという回転率を見て判断する必要があります。
クレカ仕入れの場合、支払いから引き落としまで最大約60日まで引き延ばせますので、Amazonの入金サイクル約2週間とすれば、仕入れから約1ヶ月以内に売れる商品なら回転(率)がいい商品と言えます。(仕入れてから出品まではなるべく早く行うのが鉄則)
せどりの『ROI(投資利益率)』だけ見て仕入れるのは危険!
前述の通り、ROIだけを見て仕入れ判断するのではなく、他にも利益額、回転率も見る必要があるということは分かったと思います。
単純計算で、
仕入れが500円で販売が1,000円の商品の場合、粗利は500円です。
この場合、利益率50%、ROI100%ですが、もちろん利益率、ROIだけで判断して仕入れる事はありません。
利益額が低くても出品して1日とかで売れるような高回転商品であれば仕入れることはありますし、売れるまで時間がかかる商品なら仕入れません。
この場合は実際、送料や手数料なども踏まえたら利益額はさらに下がるので、仕入れ対象外となります。
そして、
いくら利益率、ROIが良くて、高利益額商品でも、売れるまでに時間がかかる商品ではキャッシュフローが悪くなってしまいます。
例えばいくら利益額が高くても、売れるまで半年かかるような商品なら、資金が少ないうちは資金繰りが厳しくなります。
資金が潤沢にある人は、あえて戦略的に仕入れる事はありますが、最初のうちは資金がそこまで多くないと思うので、クレカ仕入れの場合は支払日までに売れるような回転率の商品なら、利益計算後の利益500円なら仕入れてOKとも言えます。
利益額500円でも10個販売できれば5,000円なので、出品してすぐ売れるような高回転商品ならありです。
そして最初の内は、
利益額500円でも『モノレート で予想した通りに売れた』という経験が残るので、実は500円以上の価値があったりします。
結局、仕入れ基準はどうすればいい?
ここまで、利益額、回転率、利益率、ROIについて解説してきましたが、「結局仕入れ基準はどうすれば良いの?」という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
そこで一つの基準として、
単純に、販売価格の半値ぐらいで仕入れる事ができれば十分です。
例)
販売価格10,000円→仕入れ値5,000円
販売価格7,000円→仕入れ値3,500円
ですが、販売価格が高い商品の場合の仕入れ値は半値にこだわる必要もありません。
以下のような家電商品の販売価格が30,000円の場合、仕入れ値が20,000円だと
利益率15%、ROIが22%ですが、利益額が約4,500円あるので資金状況によっては仕入れるのもアリだと言えます。
しかし仕入れ単価が高くなればなるほど、いつまでに売れるか、資金回収が間に合うかなど、しっかり回転率を見極めて仕入れる必要があります。
最初のうちは、自分なりの仕入れ基準に基づいた仕入れをするのがオススメです。
例えば、
クレカの支払日までに間に合う回転率の商品で、
利益率15%以上、利益額2,000円以上など、最初はこれより低めでも良いですが1つ基準を決めて販売経験をたくさん積むのがおすすめです。
【まとめ】複数の指標から仕入れ基準を決めよう!
本記事をまとめると以下の通りです。
- ROI(投資利益率)=仕入れ値の何%が利益になっているか
- 利益率=売上の何%が利益になっているか
- ROI・利益率が高くても利益額が低ければ仕入れないことがある。
- 利益額が低くても回転の良い商品であれば仕入れることはある。
- ROI・利益率が低くても利益額が高ければ仕入れることはある。
どの場合でも、いつまでに売れるかという回転率をモノレート でしっかり判断する必要があるという事です。
そして、
1つの基準として、最初のうちはクレカの支払日までに間に合う回転率の商品で、利益率15%以上、利益額2,000円以上などと基準を決めて仕入れるのがオススメです。
利益額、回転率、利益率、ROIの中でどれが一番大事という事ではなくて、仕入れは総合的に見て判断する必要があります。
とはいえ、商品は売れなければ話にならないので、強いて言うなら最初は『回転率』重視で販売経験を積んでいくのがオススメと言えます。
そのためには、モノレートの見方をしっかり理解する必要があり、クレカ仕入れであれば使い方を必ず理解しておく必要があります。
以下の記事でモノレート の見方と、クレカ仕入れなら必須の使い方を解説していますので是非ご覧ください!
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!